すごい２人

2025/03/17

今回の「THE面接」。
過去共演した役者が誰ひとりもいない。

寂しいし、
怖い。
この環境、初めてでした。
これまで、
よそ様の現場にお呼ばれされた時は、
劇団員ひとりふたりとキャスティングしたり、
気のあう役者を起用していました。

理由はふたつです。
ひとつは僕が小心者だから。
ふたつ目は、
樫田演出の意図を把握してる役者の存在は大いに助かるからです。

なのに…
今回は「はじめましてー」です。
みなさんがどのような芝居をするのか？
ドッキドキだったのですが、

この不安をサッササーと取っ払ってくれたのが、
石田剛太さんの芝居でした。

すごいです、このお方の引き出しの数。
ヨーロッパ企画、すげぇす。
いや、石田さんがすごい！
いやいやヨーロッパ企画なのか？
どっちもすごいのですが、
とにかく助けてもらいました。

飲みこみが早い。
早いというか、早すぎる。
オーダーに対して、
トントントントン、
幾つもの引き出しを開けてきます。

石田さんの影響で、
他の役者たちもグングンと引き上げられていき、
僕はその成長過程を見て、
楽しんでいるだけです。

ある日の石田さんとの会話。
「石田さんはどこに住んでいるのですか」
「京都です」
「（小田急線の）経堂ですかー」
「いえ、京都です」
「は？　京都って金閣寺の京都ですか？　ええええ？　なんで今東京にいるんですか？」
「なんでって、呼ばれたから」

これには本当に驚いた。

後日、秋山真太郎くんが教えてくれた。
「自分が共演したかった人なんです。
　今、僕は裏方になりましたが、
　自分の会社の舞台に出て欲しくて、
　オファーをしました」

石田さんの凄さもさることながら、
小劇場公演なのに、
ホテル代を支払ってでも熱烈オファーをした秋山も凄い。

「面接」
休演日の今日を終えると、
明日から9連投です。

舞台の面白さをひとりでも多くの方に観てほしい作品です。