初日を終えて

2025/03/15

初日。
2stを終えました。

己の持ってるエネルギーをフル回転させてしまう登場人物たちゆえ、
役者たちは疲れ切ってるんだろうな…。
そんなことを考えながら初日乾杯の場に行く。

「疲れたぁぁぁ」
「心地いいぃぃぃー」
「面接の破壊力、凄まじいス」
「ここまでお客さんが弾けるとは」
「笑い声がすごすぎて」
「面接、やばいです」

役者たちの活き活きとした言葉に嬉しくなる。

稽古の日々を思い出した。
元気は誰よりもあるが、
舞台スキルが劣っていた瀬口黎弥くんから、
日に日に元気がしぼんでいった。

励ますと、
屈託のない笑顔を返してくるが、
瞳は自信をなくしかけている。

「面接」の依頼を受けた時、
黎弥が真っ先に相談したのは、
同グループの佐藤大樹くんだった。
大樹は秒で「やるべきだ」と背中を押した。
樫田塾に入れば成長すると背中を押した。
僕は大樹のためにも、
黎弥を役者に育てると决め、
稽古、稽古、稽古を繰り返し、
その結果、
彼は自信という鎧を手にし、
本日、初日の舞台に立ち、
いたずらっこ満載の表情、
怒りの感情、
悲しみの過去、
優しさ、
全ての感情を出した。

瀬口黎弥は誰が見ても役者だった。

今、楽しんで舞台で生きてる。
これがホントに嬉しいのです。