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ついでに、もうひとつのこぼれ話

「あたっくNo.1」



新兵の永井役の横尾瑠尉くん。



オファーをとても喜んでくれたが、
初回の稽古日と本番以外の日に、
「忍たま乱太郎」の振付け仕事が入ってて、
みなさんにご迷惑をおかけしちゃうので…」
お断りの連絡をもらった。


「ガッキー(彼への愛称)大丈夫だ。
俺たちは仲間だぞ。
俺はガッキーに出て欲しいんだよ」
こんな経緯があった。


ガッキー不在の稽古の時の話です。
「眉毛ちゃん」という謎の女性が登場してくる夢のシーンがあるのですが、



「眉毛ちゃん」を鈴木健介くんが行なった。
健介は過去の「あたっく」で、
眉毛ちゃんを幾度もやったので秀逸に愉快だ。
「あたっく」の笑いどころをしってる。
稽古場が笑い声に包まれる。


ある日、ガッキーから連絡がきた。
「眉毛ちゃん、僕でいいんですよね」


彼は2023年「あたっく」で眉毛ちゃんをやっていたので、
思い入れがあるようだ。
だが、
僕とすれば健介も捨てがたいし、
返事をアヤフヤにした。


翌日。「眉毛ちゃん」の稽古の時だった。
健介は絶好調だ。
本役の村松軍医よりイキイキしている。
ケタケタと笑ってた僕は1人の男の眼光にドキッとした。
このシーンに登場予定のない葉山昴くんが、
ジーッと僕を見ている。


(この男も眉毛ちゃんを狙ってるのか?)


眉毛ちゃんの人気、高すぎるぞっ!


昴の願いは、
眉毛ちゃん狙いではなく、
そのシーンの出演直訴だった。
「みんな出ているんです、楽屋は僕だけです、イヤです」


昴の夢を叶えるために、
「通りすがりの眉毛」という役名を与えた。
問題は健介とガッキーだ。
どっちだ。
さあ、どうする?




※楽屋に吊るされた衣装。
「眉毛父」衣装が手前の毛皮。




結論が出ないまま本番当日を迎えた。
俳優座劇場に行くと、
この日のために丸坊主になったガッキーがいた。


「新兵なのでフンドシでやらせてください」
「お尻の筋肉を鍛えるために2週間、鳥のささみしか食べていません」


ストイックな彼を見つめながら、
この数日間の健介のことを思い出していた。
彼は、人間が好きで好きでたまらない男だ。


稽古初日。
朝倉伸二君と大森ヒロシ君と菊池均也くんとの再会に「久しぶりやー元気やったー」と盛り上がり、
稽古終わりにその4人で飲みに行き、
次の稽古の時もその4人で飲みに行き、
その次も4人で飲みに行き、
毎回ベロベロになって、
必ず、夜、24時前後に僕に連絡がきた。


悩む必要はなかったのだ。
ガッキーだ。
酔っ払いとは姿勢が違う。


人気の夢のシーンには、
眉が繋がった「眉毛一族」なる集団が出てきます。


「眉毛一族」の中で1番偉いのが大森ヒロシ演じる「眉毛父」。
彼が登場した時、
僕は(あっ!)と心の中で叫んだ。


彼は、
自分の失敗に気づくことなく
そのシーンを終えると、
本線の物語に力を注いだ。


本番を終え、
楽屋に戻ってきた大森くんは
「あっ!」と叫んだ。
自分の化粧鏡前に置き忘れた小道具。
太く繋がってる眉毛を呆然と見ていた。

 

その姿に健介は喜んでた。
「ハハハ、あるある、ドンマイです。
今夜の酒の肴にしましょー」
「だな」
彼らはホントに酒が好きな大人だ。




 

「あたっく」こぼれ話、その2でした

 

消しがたいので、もう少しだけフライヤーを載させてください。

 

 

麦と小太郎からのお願い

 

ウクライナからの避難民と一緒に
ペットたちも受け入れてください。
検疫などの壁もあると思うけど、
緊急措置をお願いします。
家族なんです。
一緒に受け入てれてあげてください。

 

戦争大反対だワンニャン。

 

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