じぇじぇじぇの町「青空」

2024/11/11

11月10日。
岩手県久慈市文化会館・アンバーホール。

あたたかい拍手に包まれ、
力強い拍手で幕を降ろした「青空」公演。

久しぶりの「青空」でした。
今回の公演で僕は反省をした。
なぜにこれほどの期間空けていたのか…。
この物語は続けなければダメだ。
やる意味がある。
大義がある物語だと実感させられました。

東京での稽古。
劇場での稽古。
全ての時間が愛おしく、
その中で、
なにより胸を打ったのは出演者の姿でした。

飯島直子さん、モロ師岡さん、村田雄浩さんは
「青空」の常連さんで、
本田力さんは二度目の参加。
僕としては、彼らに任せておけば安心感だけの座組みです。

でも彼らは違った。
稽古を終えても台本をめくり読み、
楽屋での休憩時間は、
その時間を惜しむように、
本番直前の舞台上で各々が自主稽古をしているのです。
何度も何度もセリフを発しています。
この言葉を届けるのだ。
なんとしても届けたいんだ。

袖からその姿を見たとき僕は自分を恥じた。
安心。そんな生易しいものはないのだ。
プロの意地。
あれほどのキャリアの人たちの意地を見た。
「青空」を愛し、
この物語に隠れてるメッセージを、
犬と猫の幸せを、
少年と家族の幸せを、
戦争なんざ糞食らえだ、
戦争なんぞやめろ、
平和を願うひとりでいたい、
僕を初心に戻してくれる姿だったのです。

本番中、
飯島さん、モロさん、村田さんは何度も涙を拭いながらセリフをつむいだ。

素敵な時間と空間だった。

劇場のみなさん、
久慈のお客さん、たくさんの感謝です。