あたっく。別府由来さん

2023/09/24

面談した時の印象は。
「スマートすぎる…」だった。

聞くと、食べても食べても太れないらしい。
大日本帝国海軍に見えるのか…。
戦を始める前の勇ましい男に見えるのだろうか…。
そんな不安を吹き飛ばしたのが、

太い喉仏だった。
いける。

これで別府由来くんを決めた。

初舞台の別府くんは常に前向きだった。
不安な稽古初日を乗り越えると、
翌日から全力で挑んできた。
わからないことは聞く。
納得できないことは聞く。
そして挑む。

出番のないシーンをじっと見つめてた彼がある日の稽古中に意見を言ってきた。

あのシーン、僕も出たいです。

いやいや、台本には書いてないから…。
とは言えないほど彼の瞳はギラギラしていた。
「よし、出よう」となった。
夢のシーンに突然彼は参戦することとなる。
こういった演出もありか、と舞台の楽しさを教えてもらった。

別府くんの芝居は、
劇場に入ってからぐんぐんと成長をしている。
あの日の直感が当たり、彼の声はよく響く。
そして力がある。
本日3st。
初日より2stより俄然良かった。
どこまで成長をするのだろうか。
千秋楽が怖いほど楽しみです。
楽しみで仕方がない。

明日は休演日。
楽屋を出た別府くんにゆっくりと休むように声をかけた。

コロナやインフルが流行ってるのでマスク着用を伝え、
誰かが罹患しちゃうと舞台は中止となり、
今日の3stが千秋楽だぞ、と言うと、
彼の瞳は泣きそうになり、
「嫌です、そんなの嫌です、絶対にやだ」
と叫んだ。
やはり喉仏からの強い言葉だった。

「帰ってこい！　伊賀の花嫁」
上演決定ぇぇぇぇ

「あたっく」初日。
ロビーにさりげなく置かせてもらいました。
ひっそりと第一報。

「伊賀の花嫁」大好きお客さんから、
「えええ」
「復活なんですね」
「行きます行きます、絶対」
などなど声をかけてもらっています。
こちらも楽しみにしててくださいっ！