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奇跡の4年間

久しぶりの北海道。
千歳の街は雪が降っていました。
伯母の逝去を知ったのは「グッバイチャーリー」の千秋楽公演時間の直前だった。


四年前のこの季節、入院中の伯母の命は長くはないとの報せを受け、
家族、孫、親戚従兄弟たちは最期の別れのために病院へと向かった。


母の姉である伯母との想い出は数え切れないほどある。
いつも元気な人だった。
点滅の横断歩道を見ると「間に合うよー」と走り渡ったり、
ジンギスカンを20代の孫と同量分をペロリと平らげた。


眠ったままの彼女の姿に涙が溢れた。
四年前に別れを告げた伯母だったのだが奇跡の生還をし、
元気に歩き、モリモリと食事をする姿に親戚従兄弟たちは
「おばさんは死ぬ死ぬ詐欺だ」と笑い合った。
あの日から四年、前日まで元気だった伯母さんは突然、
天国へと旅立ってしまった。
97歳と363日の人生は大往生という言葉そのものです。


「グッバイチャーリー」の話である。
一度は人生を閉じたはずのチャーリーは女として生き返り、
周りの人たちに笑顔を分け与え、再び天昇した。
千秋楽のチャーリーを観終わったとき、伯母さんの四年間を思い出していた。
一生懸命に生きよう! 改めてそんな気持ちになりました。

 

九人きょうだいの八人が天に召され一人となった我が母親。
コロナの影響で施設面会が出来ないのがもどかしい。
親孝行は出来る時にやらないとね。