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「伊賀」三日目

観終わったお客さんから同じことを言われます。


「過去最高の伊賀でした」
「初めて観たけど伊賀ヲタになりました」


次に言われるのはー。
「来年も楽しみです」
でも来年は決まってません。
これで見納めかもしれません。
今回の物語には相当のネタをブチ込んだので、
今はこれ以上のアイデアが浮かばないのです。


こぼれ話 その3
庄野崎謙くん、武田知大くん、梶原颯くん。
「伊賀の花嫁」は幾つかのお話が最後にひとつに重なっていく奇跡の物語です。


そのひとつの物語にー。
主役の三四郎の人生を大きく左右する三人の男が登場します。
この三人が上記の彼らです。
なぜ、この三人を組み合わせたのかをここで告白します。

今回の「伊賀」出演者全員が揃うのは1月に入ってからでした。
12月稽古からの参加組は町田慎吾、水谷あつし、岡森諦、寿里、
そして庄野崎、武田、梶原。
町田くんと水谷さんはレギュラーの役があります。
岡森さんと寿里くんにはやらせたい役があったので、
ハイ…それだけの理由です。


三人に共通することは優しいことでした。
三人はいつも話し合っていました。
そして、いつも悩んでいました。
何かにこだわっていました。
その何かはサッパリわかりません。
答えの出ない日々が続きました。


あるとき、僕は気づいたのです。
あ! 心優しき三人ゆえリーダー不在なのだと。
彼ら誰かが意見を言えば受け入れては試し、そして悩みました。
誰かがアイデアを持ちこむと試しては悩み、常に迷走していました。
稽古最終日も悩み、苦しみ、話し合っていました。
劇場に入ってからもその姿は変わりません。
常に話合い、稽古をしています。
リーダー不在の三人の迷走は千秋楽まで続くと思います。


三人の名誉のために追記します。
彼らが取り組んだシーン、面白いです。
観てもらえれば納得してもらえると思います。大笑いです。


男だけの「伊賀の花嫁 その四」。
折り返しに入ります。
是非遊びにきてください!