「TARKEI」千穐楽はLive

NEW 2025/03/31

「TARKEI」

圧巻の千穐楽。

噂が噂を呼び、
リピーターチケットが日に日に伸び、
お客さんが増え続け、
千穐楽はオープニングから盛り上がり、
ステージ上の役者たちも、
ラストステージを謳歌し、
力強い拍手と手拍子の中、
あっという間に、
カーテンコールとなり、
板に並んだ役者たちは、
お客さんとの別れ、
「TARKEI」との別れを惜しんだ。

僕は顔合わせの日を思い出していた。
全員が緊張をしていた。
僕も緊張していた。
知りあいは凰稀さんと矢部昌暉くんだけだ。

ずらりと座ってる女優たち。
女子高に放り込まれた気持ちだった。

僕は偉そうな挨拶をしたと思う。
「時代背景をナンチャラ」みたいなことを述べた。

物語の主役は実在の女優。
水の江瀧子さんがこの仕事をはじめた頃の、
日本は男尊女卑の時代。
女性には選挙権も与えられていない時代。
そのような中で、
タアキイをはじめ、
物語に登場する女性たちが、
実にイキイキと生き、

そして、

戦争に負け、
下を向いてる男たちに変わって、
歌で、踊りで、
日本を元気にした。

「TARKEI」

板の上の出演者の皆さん全員が、
やりきった顔をしている。
だからこそ、
別れ難くなっている。

その気持ちを察したのか、
演出の植草克秀さんが、
少年隊の「仮面舞踏会」を出演者と踊りだした。

うわー。
キャー。

よみうりホールはLive会場となり、
みんなが燃えに燃えた千穐楽。

ホールに出ると、
賑やかだった幟は既に撤去され、
物販コーナも片付けられ、
最後に片づけられそうだったパネルを慌ててパチリ。