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手紙

コロナ、怖いです。


施設での面会ができません。当然です。
面会がなくなったことで母がボケていくのが怖いし悲しい。


手紙を書くことにしました。
母親に手紙を書くのはいつ以来だろう?
ちょっぴり恥ずかしくもあり照れもあり、そして楽しい時間。
文字を読んでもらうことで日常との接点を少しでも感じて欲しい、その気持ちを込めての手紙。


一階受付の職員さんに手紙をお願いしたとき、
「待っててください」と言って母が入所してる二階へと走り、そして息を弾ませて戻ってくると、
「こちらにどーぞ、今お母さんが来ますので」と二階フロアーの通路がちらりと見える大きな硝子窓の
場所に案内してくれたのです。


僕は見上げて待ちました。
待ちながら願いました。
母さん元気でいてよ、ボケてないでよ、踏ん張っててよ。


スタッフさんに車椅子を押されながら母親の姿が現れました。
ボサボサの髪の毛、自分で化粧水をつけることができなくなった母親が見えた。​
母親はスタッフさんの言葉で、階下のぼくに気づくと嬉しそうに手を振ってくれた。
そのとき、涙がこぼれそうになった。
母の姿に涙。
こんな素敵な計らいをしてくれた職員さんスタッフさんに涙。



戦後最大の危機。
勝負の一ヶ月。