BLOG

鬼教官

一昨日のことです。
稽古と本番を言い訳にして二週間ぶりに施設訪問をした時のことです。
車椅子生活の母親が立ち上がれなくなっていた。


立ち上がりたい意思はあるのですが、
お尻を浮かすと靴がズルッと滑るのです。
その日は天気も良く近所の公園でおやつを食べてからのリハビリでした。
何度やってもズルッ、ズルッと滑るのを見て、
公園は小石もあるからな、
そう思いながら施設に戻っての再挑戦。
結果は同じだった…。


車椅子に座りながらのリハビリでは太腿はあげるし、
10秒づつの片足上げもできる。


だけど
足の指の筋力が弱っていたのです。
僕らは歩くときに地面を足を着地させ、
足の指で軽く蹴りながら歩く。
その指の力が弱っていたのでした…。



盲点だった。
太腿と腰の筋力UPに目を注ぎ、
そこの筋肉さえつけば立てる、歩けると信じていた。
足指に目が届いていなかったのです。


早速、今日(昨日)から足指トレーニングです。
舞台稽古同様に鬼教官です(笑)。
94歳の教え子は「頑張る」と言ってくれています。