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18年間にさようなら

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18年間暮らした(?)事務所。
この日がラストday。


1年半ほど前のことだった。
担当不動産屋からの電話。
マンション内でお風呂に入ってるのは㭴田さんだけなんです。


え?

他の皆さん、浴室を倉庫代わりにしています。


小世帯のマンション。
僕が入居した当時は、
半室ほどが家族暮らしだったが、
いつの間にか全てが会社となっていた。


えーと、それで、風呂のなにが?


古くなってきた浴室の配管工事をしたい。
とのオーナーからの伝言です。


後日。
申し訳ないです。
工事計画は中止で浴室の使用禁止。
と、オーナーが言っています。


ちゅ、中止ですか?
いやいや困ります。
お風呂大好きなんです。
お風呂に浸かりながらの読書。
原稿の直し、これ癖なんです。
お風呂、お願いします。


きっかけはこんなことからはじまった。


気づけば、
本日、事務所とさようなら。
先ほど、
意地のラスト入浴を終え、
書斎、打合せルーム、資料部屋として、
お世話になった各室内に、
今日までありがとうを伝え、
ブレーカーを落とした。


バチン
真っ暗

 

この引越しで判明したのは、
僕はそこに18年間いたということだった。


マンションでの一番の長寿者だった。


18年間。
生まれた赤ちゃんが高校生になる年月である。
地元以外の大学短大専門学校の進学、
はたまた就職のために、
親元を離れる若者がいる。
18才の僕もそうだった。
18年間。
巣立ちの年齢だ。


新たな旅立ち。
いいきっかけだったと思う。
うん、そうだな、
風呂事件がなければ僕は多分、
ズーーっといたと思う。
環境を変えよう。
そこには、
きっと楽しい刺激が待っている。

 

 

熱い湯に体を包まれ、
こんなことを考えていると、


同マンションの人から連絡が来た。


最後の入浴、楽しんでください。


僕の退去理由、
同マンションの仲良しさんたちは、
口を揃えて「風呂!
」と驚いた。


そして、
そこそこの同情をもらってしまった。


楽しい楽しい18年間だった。

 

 

さて、
明日から引越し先の片付けです。